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ガティマン・エクスプレス乗車レポート|デリー発アグラ行き高速鉄道の実際

インド・デリー観光の続きです。実質三日目のこの日はデリーから遠出して日帰り観光しましたのでその様子をブログします。

この日は早朝から出発です。Uberで列車の始発駅まで向かいますが、台数が多そうなオートリキシャは何故か捕まらず、少し割高な車で移動となりました。デリーに到着してから暫くは、ゴミが散らかって、牛もいて異臭もしてという状況にドン引きしていたのですが、数日過ごすと見慣れてくるので不思議なものです。それにしても街中で普通に牛がいるのには驚きました。今まで東南アジアを中心に海外旅行していますが、犬はいても牛がいた街は初めての経験だと思います。

途中では高層マンションが並ぶようなエリアもありました。比較的ゴミも少なそうで、予約したホテルのエリアを違うところにした方が良かったのかなと少し思ったのですが、初めて行く土地だと判断は難しいので、エリアの当たり外れは仕方ないでしょうね。

デリーを観光して車がとても多くて時には動かないような光景を散々見て来たので、かなり早めにホテルから出発したのですが、そんな時に限って比較的スムーズに進んでいました。でもまぁ、遅れるよりは良いですよね。

やって来たのは、ハズラト・ニザームッディーン駅です。この駅から列車に乗車となります。前日にフマユーン廟を観光しましたが、その近くに位置するようです。

駅前はこんな感じで車やオートリキシャがとても多くて、私が乗車した車も駅近くになると殆ど進まなくなりました。時間的に余裕があったのでそのまま駅前に到着するまで乗車しても良かったのですが、Google Map見ると既に5分強歩けば駅に来れる位置にいたので、途中で降ろしてもらって、最後は歩いて駅まで来ました。インドは本当に時間が読めないです。帰りは無事にホテルに到着出来るのかなと心配になりましたが、今からその心配をしても仕方ないので駅に向かいます。

ハズラト・ニザームッディーン駅はホームが数多くあり、まずは自分が乗車する列車がどのホームから出発するのかを判断するのに苦労しました。気が付かなかっただけかも知れませんが、どのホームにどの列車が出発するという電光掲示板の一覧的なものが見つかりません。それぞれのホームには跨線橋で繋がっていてホームに降りる階段に電光掲示板があるので、そこを一つ一つチェックしていって、ようやく自分が乗車する列車のホームを見つけました。

ホームが分かると、次に自分の車両はどこなのかを探す必要があります。ホームはとても長大なので、全く違うようなところで待っていると大変な事になります。気がつきにくいのですが、小さめの案内がある事に気がついて、チケットに示されている号車を探してなんとか分かった感じです。ホームには人がとても多いので移動も大変でした。慣れないせいもありこの段階で結構神経や体力を使った感じです。

大丈夫そうだなと思ってホームで待ってたのですが、出発時間に近くなっても列車は来ません。間違ったかなと思い近くにいたインド人にチケットを見せて聞いたところ、同じ列車に乗車するので、待っていれば大丈夫と言われて一安心です。そして暫くすると乗車する列車が入線して来ました。電車なのかなと思ってましたが、実際は機関車に引っ張られた客車でした。

乗車する列車はガティマン・エクスプレス(Gatimaan Express)です。ガティマン・エクスプレスは、インド初の高速列車で、最高速度は160km/h程度です。デリーのハズラト・ニザームッディーン駅(Hazrat Nizamuddin)からアグラ・カント駅まで、約1時間40分で結ぶ最速の列車となります。

何とか自分の座席に座る事が出来て一安心です。足元は余裕がありますが、電源はなく、年季が入った座席にテーブルと言う感じでした。2列+3列でリクライニングは出来て、車内はエアコン完備されていました。

私は事前にネットでチケットを予約して乗車しましたが、当日購入して直ぐの乗車はほぼ無理だと思います。殆ど満席だったので空席が当日だと無いと言うのもありますが、仮に席があったとしても、人が多い中で並んで自分が乗車したい列車の切符を購入するのは、初めて行くような観光客だと無理だと思います。ネットの予約自体は難しくは無いので事前予約は必須と思った方が良いです。

ハズラト・ニザームッディーン駅を出発です。ここから1時間40分程の列車旅の始まりです。定刻から遅れての出発ですが、日本のような時間の正確性は期待してないので目的地まで無事に行ってくれればと言う感じです。

出発直後に反対の列車を見ると、大半のドアが開いたまま進んでいました。日本だと考えられないような光景です。恐らく乗車している列車もドアが開いているのでしょうね。これはドアが閉まらない状態になっているのか、閉めようとしないのかは分かりませんが、乗車しているお客さんもごく普通の様子で、ところ変われば常識が変わるんだなという感じです。ドアが開いていると言う事はエアコンは装備されてないのでしょうか?そして速度が出ている時や反対の列車と直ぐ横ですれ違う時には怖い気がするのですが、、。色々と思うところがあります。

貨物列車も長かったです。そしてかなり途中まで線路が上り下りの一本ずつではなく、複数の線路が並行してありました。高速列車用とそれ以外とかで区別しているのでしょうか?

途中ではなぜかペットボトルを乗務員さんが配っていました。車内は蒸し暑さを感じてなかったので、お腹痛くならないよう喉が渇いた時のみ水を飲むようにしました。この後にチケット確認で車掌さんが回って来ていました。

車内は正直煩かったです。電話している人や大声で喋っている人などがいて、仮眠したかったのですがそのような感じでは無かったです。日本のように静かな車内に慣れていると、イライラ感が出てくるかもしれません。静かに落ち着いてじっとしてられないような国民性なのでしょうか?

インド最速列車に乗車しているので、途中駅は全て通過です。線路に合わせてホームが複数あり、さぞかし通る列車が多いと思いきや、すれ違う列車はそれ程多くは無いので、なぜ線路が複線以上にあるのか不思議な感じではありました。

途中は緑豊かで長閑な風景を見る事も出来ました。デリーの汚い街中の印象が強かったので、インドにもこのような自然豊かな場所があるんだなと感じます。この辺りになると人も少なく、線形も良い為か、速度を上げて列車は進んでいました。ネットの情報を見ると最高速度は160キロとなっていますが、確かにこの辺りでは100キロ以上は出しているなと思いました。

駅の大小はありますが、構造が基本的に同じで、ホームに行く為の改札はなく、跨線橋を設けて直接ホームに行くようなレイアウトになっているのが多かったです。インドに撮り鉄がいるのかは分かりませんが、撮り鉄はホームで写真を取り放題でしょうね(笑)。

降りる準備をするお客さんが出て来たので、降車する駅が近くなって来たようです。ハズラト・ニザームッディーン駅からノンストップで来て、最初の停車駅が私の降りる駅となります。

念の為にGoogle Mapで確認すると確かに目的地の駅が近くなって来ていました。無事に辿り着けそうで一安心です。海外でこれだけ長い時間列車に乗車するのは台湾以外では、初めてかも知れません。

約20分遅れでアグラ・カント駅(Agra Cantt)に到着です。列車はこの駅が終点では無いようですが、多くの人がここで降りて、ホームは人でごった返していました。まだ列車で移動しただけで、観光はこれからなのですが、予約した列車に乗車して無事に辿り着けてまずは一安心という感じです。

乗車したガティマン・エクスプレスですが、エアコンが効いていて空調的には良かったです。人の声が煩いというのはありましたが、足元が広かったので苦痛に感じる事はなく、車内で過ごす事が出来ました。

この駅でも改札はなく、そのまま駅に出る感じになります。

この後はアグラ・カント駅を起点に世界遺産観光をしますが、その様子は次回で。ここまでの様子を動画にしていますので合わせてご覧下さい。

 

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