本日、参議院議員選挙の期日前投票に行ってきました。連休中の真ん中に投票日を設定するという、まるで投票率を下げたいかのような日程に、正直怒りを覚えましたが、それを言っても始まらないので、粛々と投票してきた次第です。選挙日を含む連休は旅行の予定があるため、事前に済ませました。
長年、経済は低迷を続け、気がつけば海外に行くたびに日本円の弱さを痛感します。逆に、訪日観光客からすれば「安くて良い国」に映っているかもしれません。
我々の生活は一向に改善せず、むしろ税負担が増すばかり。物価は上がり続け、それに比例して「過去最高の税収」という言葉ばかりが報じられます。その一方で、税金の軽減策に話が及ぶと、「財源が…」という決まり文句。無駄を省くでもなく、税のあり方を見直すでもなく、現状維持のまま無策が続いているからこそ、「失われた数十年」は今なお続いているのではないでしょうか。そもそも、消費税も一般財源ですから、何に使われているのかさえ曖昧です。
ガソリン税の二重課税問題も、何十年も放置されたまま。価格が上がると一時的な補助金で対応しますが、その補助金にこそ莫大なコストがかかるという、本末転倒な政策に落胆を禁じ得ません。「暫定」税率とは、一体いつまで暫定なのでしょうか。
給付金にしても、これまで経済を本質的に改善したことなど一度もありません。それなのに、またしても繰り返そうとする政府。2万円をもらって、果たして何が変わるのでしょうか。選挙の公約として給付金が掲げられると、それは「2万円で票を買う」ようにも受け取れてしまいます。消費税の一時的な引き下げすら、「上げ直すのが大変」とか「システム改修に時間がかかる」とか、議論を避けるための理由ばかり。これでは呆れてものが言えません。
また、国民側にも課題があります。世論調査では「生活が苦しくなっている」と答える人が半数以上を占めているのに、実際の投票率はそれを下回るという矛盾。調査自体にバイアスがある可能性も否定できませんが、それにしても、これだけ物価が上がっている状況で、なぜ投票しない人が多いのかと疑問に思います。いっそのこと、投票しない人に罰金を科してでも、全員に投票させる制度にした方がいいのではとさえ感じます。少なくとも、選挙に参加しない人に、今の政府や物価高騰に対して文句を言う資格はないと思います。
いろいろと思うところはありますが、少なくとも日本国民であり、選挙権を持っているのであれば、投票には行くべきです。そして、今の政治には変わってほしいという思いを強く抱いています。このままでは、物価は上がり続け、税負担も重くなる一方です。
投票所に足を運び、投票を済ませるまでの間、さまざまな思いが頭をめぐりました。「今の政府を信任して一票を入れる人は、いったい何を考えているのだろう」とも。
そんなことを考えながら、期日前投票を終えました。