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ドーハ砂漠ツアー体験記!ランクルで爆走、海の向こうはサウジアラビア。午後は知的な博物館巡りへ

今回はカタール・ドーハ観光の三日目の様子をブログで纏めたいと思います。前日の二日目はAIで考えて貰った行程を行ってみましたが、この日は現地ツアーを利用した観光がメインとなっています。

三日目の朝です。この日はツアー参加の為に少し早めに起床しました。

初日に行ったお店でサンドウィッチをテイクアウトして、部屋で食事しました。この日は「ミートサンドウィッチ」と記載されたものを、日本円で約160円くらいで購入したのですが、安くてとても美味しかったです。日本でも売れるのではと真剣に思いましたね。「サンドウィッチ」と言う同じ言葉でも、場所によって全く違うものが出てくるのが面白いですね。写真だけ見てこれを直ぐに「サンドウィッチ」とは日本人なら思わないと思います。

ツアー会社からのメールでは8時15分にホテル前にピックアップという事でしたが、実際は8時半に来ました。海外なので少し遅れて来ることは予想していましたので、許容範囲という感じでしょうか。

トヨタのランドクルーザーで来まして、既に後部座席にはアメリカに住んでいるキューバ人&コロンビア人のご夫婦が座っていて、私は助手席に座らせて頂きました。この3人でツアーなのかなと思ったら、この後にインド人、アメリカ人の方をそれぞれ別のホテルでピックアップして、ランクルの3列目のシートに二人が座る感じとなりました。たまたま順番的に私は自然と助手席に座る形になり運が良かったです。

暫くはドーハの都会的な街並みを見ながらのドライブとなりました。

暫くすると自動車専用道路を走行するようになりました。料金所がなく無料のハイウェイと言う感じで羨ましいなと感じました。

途中ではドーム型の建物を見ました。質問したらサッカースタジアムとの事でした。流石に中東の暑さだと屋外ではサッカー出来ないと思うので納得です。そして運転手兼ガイドさんによると、カタールでは一番人気のスポーツとの事でした。

途中からはすっかり砂漠の景色になり、走行する車の数もめっきり少なくなりました。途中で街がありましたが、街と街の間は手付かずの砂漠地帯という感じで、中東らしい景色となっていました。

途中では砂漠の中にあるガソリンスタンドで給油兼休憩をしました。砂漠地帯に唐突にガソリンスタンドがあり、ここで勤務している人もかなりの距離を運転して通うのかなとか、色々と余計なお世話となりそうな事を考えてしまいました。

日本から持参した水筒に飲料水を入れていましたが、次にいつ飲み物を調達出来るか分からないので、一つここでペットボトル飲料水を購入して尚且つ、アイスクリームを食べて、体に冷たいものを入れるようにしました。ドライバーもペットボトルの水を提供してくれていたのですが、温かったのでそれはそれで他の用途でも使えるかもしれないので、持っておくようにしました。何があるか分からないので備えとしてですね。

その後も砂漠地帯をずっと走行していました。ガス欠や故障となったらアウトだなと思いながら景色を見ていました。カタールでは気が付かなかっただけかもしれませんが、電気自動車を殆ど見なかったです。暑さもバッテリーに対してどうなのかも気になりますし、ガソリンがそもそも安そうだし、尚且つこのような砂漠地帯で走るには、電気自動車だと心配な気がしてしまいます。

因みに天候関連で言うと、途中でドライバーに雨がどの程度降るのか聞いてみたところ、年に1度か2度それもパラっと降る程度で、年間を通して降らない事もあるとの事でした。水は海水を処理して供給しているそうです。

ホテルを出発して1時間半強走って最初の目的地に到着となりました。ここでラクダに乗る体験をします。

馬に乗った事はあったので、今回が初めてであるラクダも違和感なく乗れるかなと思ったのですが、意外と違うんだなと感じました。感覚的なものでしか無いですが、馬は上下に揺れてラクダは横に揺れる感じという印象です。高さもあるので最初は慣れなかったのですが、時間が解決してくれた感じです。少し先の砂漠の上まで行って戻ってくると言う短時間の経験でしたが、私にとっては良い体験となりました。

ラクダの上から見る景色は砂漠一帯の景色です。鳥取砂丘に以前行った事がありますが、あそこは少し見渡すと砂漠ではなく町並みになっていますが、ここは遠くまで見渡す限りの砂漠です。

この後はいよいよメインの砂漠の走行です。ラクダの体験が終わってそのまま砂漠へ突っ込む形で進みました。最初は手馴しとばかりゆっくり砂漠を進んでいました。

その後は斜めの走行があったり、アップダウンありと砂漠走行らしいアドベンチャー感満載な感じとなりました。昔にダカールラリーをテレビで見ていた時期がありましたが、それを思い出しましたね。こんな感じで走っていたのかなと。

高い場所から一気に降りるようなドライブもありました。動画はカメラの補正が効いていてアドベンチャー感は薄まっている気がしますが、実際は左右前後とかなり揺られながらの砂漠走行です。

ドライバーはナビもなく適当に走っているように見えて、目的の場所に向かって躊躇なく運転していました。私は砂漠に入って直ぐに方向感覚を失ってどこをどの方面に進んでいるのか全く分からなかったのですが、何を持ってルートを判断しているのかなと思いました。当然ですが砂漠内なので、道路のような看板がある訳では勿論ありません。

後で聞いてみたのですが、砂漠を走行するには特別なライセンスが必要との事で、観光客に限らずカタールの方でも勝手に運転が出来る訳では無いとの事でした。そしてそのライセンスを取得する為に、帰りに場所を教えてくれましたが、トレーニングする場所もあり一定のコースを受ける必要があるとの事です。斜めに走行したり、一気に高いところから下に降りたりと、色々なドライブを難なくしていましたが、それを聞いて納得しました。

そしてトヨタのランクルですが、このような時には最適な車だなと強く実感しました。都会でファッション的に乗るSUVではなく、正にSUV的な使い方だなと思いました。こう言う時には日本車の信頼性を現地の方にも感じて頂いているようでして、途中ですれ違ったり見たりした車も大半はトヨタのランクルでした。

そして途中で突然車が止まって休憩兼ねて、サンドボーディング体験となりました。高低差がある砂漠が目の前にあり一気にボードで下まで降りて体験させて貰いました。日本ではこれだけの高さのサンドボーディング体験は出来ないと思うくらいの高低差で、面白かったし良い経験になりました。

周りは見渡す限り砂漠で車に何かアクシデントがあれば、終わりと言う感じの場所ですが、砂漠に入る時から同じツアー会社の車だと思うのですが、2台体制で砂漠走行をしていました。

そして最後の目的地に向かいます。当然のように2台体制を維持したまま砂漠走行をしていました。もう一台の車も同じような人数のツアー参加者がいました。ラクダの体験場所で合流したので、結果的にはラクダの場所は待ち合わせの場所でもあったようです。

そしてとても綺麗な海の前で車が止まりました。

海の向こうに陸地が見えたのですが、ガイドによるとなんと対岸の陸地はサウジアラビアとの事です。いつの間にか国境に近い場所に来ていました。カタール側もですが、特に見える範囲では警備している様子はありませんでした。

距離感は分かりませんが、頑張れば競泳の選手なら泳いで渡れなくもないような気がしましたが、そもそもここに来るまで、長時間砂漠走行をしていたので、ここまで来るのも実際は難しく、ここを勝手に行き来するのも全く現実的ではないので自然のままなのでしょうね。仮に警備すると言っても灼熱の砂漠地帯なので、このエリアに人が居続けるのも大変です。

ここで休憩兼ねて暫く景色を見ていました。それにしてもサウジアラビアってどんな国なのかなとか、色々想像しながら暫く佇んでいました。

この後は戻るだけのようです。私は方向感覚も全くなくなっていましたが、ドライバーはナビもないのに躊躇なく道を選んで進んで行きます。恐らくこのツアーを何度もしているので、感覚的なものがあるのだと思うのですが、運転技術はトレーニング出来ても、広大な砂漠内での方向感覚はどのようにして養うのかなと感じました。砂漠運転するにはライセンスが必須との事ですが、ふざけて砂漠内にライセンスがない人が入って運転すると、本当に生死に関わるような大ごとになると思いました。因みにずっとかどうかは定かではないですが、結構な範囲でスマホのデータ通信が圏内となっていて意外な感じがしました。

砂漠から出る前に下回りを掃除するようなポイントがあり、そこに立ち寄ってタイヤ周り含めてクリーニングして貰っていました。車の下回りを痛めないようにする為には重要ですね。

ここで一緒に走行していたもう一台の車とお別れになり、一般道を目指す事になりました。後はツアー参加者のホテルまで送るだけです。

そして暫くしたら一般道路に出ました。かなりの長時間砂漠走行をしていましたが、アドベンチャー感が満載でとても面白かったです。砂漠を走るラリーを見るのが好きな人もこれを体験すると、ラリーってこんな感じなのかなとイメージ出来るので興味を持つのは間違いなしだと思いました。

途中では唐突に工場施設のようなものも見えましたが、石油施設との事でした。暑そうだし勤務場所まで行くのも大変そうな砂漠の僻地にありましたし、とても広大でしたね。途中でこのような景色を何ヶ所か見ました。

その後は来た道を戻り、徐々に都会的な感じになり、順番に参加者のホテルに寄りながら解散となりました。私も滞在しているホテルで降ろして貰いました。時間的にはお昼過ぎに戻って来ました。

想像より面白い体験が出来ましたので、ドーハに行ったら是非砂漠走行体験ツアーを試してみて下さい。日本では決して体験出来ない経験を得られること間違いなしです。

お昼過ぎにホテルに戻って来ましたので、そのままランチに出かけます。ホテル近くで予め調べていたお店に向かって歩きます。暑いので歩きながらお店を探すという気が滞在中しなかったので、行く場所は決めていました。

お店に到着してオープンしているのを確認して中に入ります。狭そうな感じがしましたが、奥や二階のスペースがあり、外観からイメージするより中は広かったです。

お店はビュッフェスタイルの食べ放題のお店でした。日本円で1400円前後だったと思います。私は大食漢と言う感じではないので、食べ負ける感じになってしまうかもしれませんが、好きなものを好きなだけ時間制限なく食べれるのはとても楽です。最初に少しずつ一通りとって、自分で食べれそうなのを確認してから、好きな量を取るような感じで食事しました。飲み物も特定のものであれば飲み放題なので、それも助かりました。

混雑した感じでは無かったので、休憩兼ねてゆっくりこちらで食事して時間を過ごしました。観光客っぽい人はいなくて、地元の人ばかりでしたが、そのようなお店はやはりリーズナブルだなと思いました。ドーハに限らずですが、観光地やネットで案内してそうなお店は得てして観光価格になりがちなので、海外へ行った際には、必ずしもネットで表示されるお店とはならなくなりました。

食事後はそのまま少し観光する事にしました。Uberを使えば直ぐの距離ですが、時間に余裕があるので、街を見ながらゆっくり目的地まで歩く事にしました。暑さに気をつけて極力日があたらない場所を選んで歩いたのは言うまでもありません。

そしてやって来たのが、ムシェイレブ・ミュージアムです。4つの歴史的な建物を改装した、カタール近現代史をテーマにした博物館群で、上の写真はそのうちの一つの博物館の入口です。ホテルから徒歩圏内で無料で観れると言う事で、正直それ程の期待を持って来た訳では無かったのですが、、。

まず最初に入った建物は「Company House」という博物館で、石油産業の歴史が展示されていました。かつてカタール初の石油会社の社屋だった建物を活用しているそうです。 石油発見がカタールの人々の生活や国の発展にどれほど劇的な変化をもたらしたかを、当時の労働者たちの証言や写真、資料などを通じて紹介しています。 昔の人の努力と犠牲の上に現代のカタールの繁栄があることが展示されていました。

次に入ったのが、「Radwani House」と言う博物館です。こちらでは伝統的なカタールの家庭生活の様子が展示されていました。1920年代に建てられた伝統的なカタールの民家を修復したもので、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。 中庭を中心とした家の造りや、発掘調査によって明らかになった当時の生活の様子などが展示されており、石油発見以前の質素ながらも豊かな家庭生活を垣間見る事が出来ます。

次に行ったのが、「Bin Jelmood House」という博物館です。こちらでは奴隷制度の歴史と多様性についての展示です。インド洋地域における奴隷貿易の歴史と、それがカタールの社会や文化に与えた影響をテーマにしています。 悲劇的な歴史を直視し、人種差別や搾取といった現代にも通じる問題について考えさせられる、非常に教育的な展示です。 カタールがどのようにして奴隷制度を廃止し、多様な人々が共生する現代社会を築き上げたかを知ることができます。

そして最後に入ったのが、「Mohammed Bin Jassim House」と言う博物館です。こちらではドーハの過去・現在・未来が展示されていました。この地域の名前の由来となった、シェイク・ムハンマド・ビン・ジャシム(首長の息子)の邸宅を改装した博物館です。 ドーハの伝統的な建築や生活様式といった「過去」から、都市開発プロジェクト「ムシェイレブ・ダウンタウン・ドーハ」が目指す「未来」まで、この土地の変遷をたどることができました。

4つの博物館は無料とは思えないクオリティで、最初はサクッと観て回る感じで考えていましたが、見応えがあり途中ではAIの力を借りて理解に努めたりして、なんだかんだで結構時間を使ってみてしまいました。とても良い博物館で来て良かったです。

博物館見学後は、ドーハ湾に向かって歩いてみました。少し歩くと開けた場所になり、カタール・ドーハにある象徴的なランドマーク「クロックタワー(時計塔)」を見る事が出来ました。時計塔は1956年にカタールの独立記念日(Independence Day)を象徴するランドマークとして建築され、国の独立と近代化を象徴している建物です。

そのまま暫く歩くと、ラクダに乗った騎兵隊のような人達を見ました。調べてみるとこの奥に見える白い大きな建物が、政府宮殿のようでして、国家の公式警備・儀仗を担うアミリ警備隊とのことです。ラクダを用いた行進は、カタールの伝統や国家的格式を象徴する意味合いがあるようです。とても中東らしい雰囲気でした。

そのままドーハ湾に向かって歩くと、2022年のW杯のモニュメントがありました。サッカー人気が高いカタールならではです。

そして夕方のドーハ湾の景色を見ながら少し佇んでいました。高層ビル群は行ってみたいようなみたくないような感じで見ていました。ビル内は観光客は入れないでしょうし、日差しの照り返しが厳しいような気がしたので、明日どうしようかな言う感じでした。

ドーハ湾の景色を見た後はホテルに戻ります。その途中ではスーク・ワキーフを散策して見たのですが、ここでは馬に乗った警備がいました。観光的な演出だと思うのですが、中東の雰囲気満載でとても良かったです。

この日は朝早かった事もあり、完全に日が落ちる前に部屋に戻って観光を終えました。この日も大体予定通りに進み、充実した時間を過ごす事が出来ました。中東に行った際には砂漠を経験して見たかったので、記憶にも残る経験となりました。

この日の様子は動画にもしていますので、合わせてご覧下さい。

 

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