秋田県の秋田内陸縦貫鉄道で鷹巣駅から阿仁合駅に到着した続きです。この後は接続する列車で角館駅を目指します。
こちらが阿仁合駅です。流石にこの会社の本社がある駅で一際大きいです。この駅周辺はどんな感じなのか見て見たかったですが接続する列車が直ぐに発車しますのでその余裕はありません。駅舎内にも社員さんでしょうか、流石にここには人がいます。社員さんもこの辺りに住まわれているのでしょうかね。町の規模感や雰囲気が分からないので何とも言えませんが、周りは山なのでそれ程大きい町の雰囲気はありません。
こちらが阿仁合駅まで乗車した列車です。
そしてこちらの列車に乗り換えて角館駅に向かいます。二両編成ですが後ろの黄色い車両は回送と言う事で乗車出来るのは前の青い列車です。
この駅も北秋田市と言う事で出発した鷹巣駅も同じでしたので結構市の広さは有るんだなと思いました。ゆっくりとは言え1時間は走行してここまで来ましたしね。それにしても駅周辺をホームから見るだけででは色々とお店とかは揃っているのかなとか気になる点もあります。
そして定刻で角館に向けて出発です。阿仁合駅から1グループの数人が乗車して来て、鷹巣駅から私含めて二人を合わせると7人ぐらいだったかと思います。3月末でこれだけまだ雪が残っているので冬は厳しい環境なんだろうなと容易に想像出来ます。
引き続いて阿仁川沿いを走行します。観光客目線としては見応えある景色です。やはり角館に向かって右側の方が基本的に景色見るのであればお勧めかなと思いました。
こちらが秋田内陸縦貫鉄道の一番の絶景スポット・大又川橋梁です。ここに来る前に列車は徐行して橋を通過する時には止まるかどうかと言うくらいまでゆっくり速度を落として通過してくれます。運転手さんからも放送で案内もありました。左右の景観をゆっくり通過する間に見させて頂きました。乗客が少なかったので左に行ったり右に行ったり出来て良かったです。素晴らしいポイントだったと思いますのでこの列車に乗車する際には是非チェックして見て下さい。
そして列車は淡々と駅を過ぎて行きます。途中には「笑内駅(おかしない)」と言う変わった名前の駅もありました。基本的に主要駅以外は無人ですがどの駅も雪かきされて綺麗に維持されているように見えました。色々な方々が対応されているのかと思いますが、何気に凄い事だと思います。
その時の車内はこんな感じでこの辺りでは阿仁合駅からお客さんは変わらない感じです。向かって右窓側は午後は逆行気味になりますが川沿いの景色が見えるのでやはりこちらの方が良い印象です。
阿仁合駅から出発して幾つかの駅を過ぎて行きましたがまだ北秋田市なのかと思いました。本当にこの市は広い印象です。その後調べて見ると県内では2番目の大きさのようです。
途中はトンネルも通りました。秋田県の文字通り内陸部なので険しい自然の中をこの列車は通ります。
気が付くとようやく北秋田市から仙北市になってました。途中駅はこのような駅近くに余り家が無いような所もあります。どんな経緯で駅が作られたのだろうと思う所が幾つもありますが、歴史的な所も有ると思うので沿線の雰囲気も昔は異なってたんでしょうね。
途中の上桧木内駅で列車の行き違いです。それにしても同じ色の列車は無いのでしょうか。色々な色をした列車がこちらでは走ってます。列車が来るまで時間が有りましたので少しホームに出て体を伸ばしたり深呼吸して気分転換をしました。何気にこのような時間があると長時間車内にいるような時には助かります。
再び川沿いを走行するようになりますが、こちらは桧木内川です。景色は良かったですがこの辺りも結構雪が残ってました。
川から少し離れたと思ったらこのような雪に覆われた田園地帯を走行します。雰囲気は北海道のローカル線のような景色です。
角館駅に少しずつ近くなるに従って地元のお客さんが少し乗車してくるようになりました。この辺りから地元の人が列車を使って移動と言う事は角館に用があると言うよりはその後JRに乗り継ぐから列車を利用しているのかと思いますが、どんな理由にせよ地元の方が列車を使う事は路線維持する上でとても良い事です。末永く色々な人が色々な形で支えて維持して頂きたいですしね。
角館駅近くになると急に雰囲気が変わって来ました。道路や田園の雪が余り残ってなくてこうも雰囲気が違うのかと驚きました。振り返ると鷹巣駅から乗車して来て天気も晴れたり曇ったりと雪の残っている量もそうですが色々と雰囲気が異なってました。一言で「秋田県の内陸部」と言ってもその実態はかなり異なる印象です。
角館駅近くになると左からJRの線路が合流して来ました。
そして遂に角館駅に到着です。以前に来た時にはJR秋田駅から普通に大曲駅を経由して来ましたが今回は秋田駅から北上して鷹巣駅を経ての到着です。長時間乗車でお尻や腰が痛くなりましたが良い沿線の景色を見れて良かったです。願わくば阿仁合駅での乗り継ぎで少し時間があれば立ち寄って見たかったと言う感じでしょうか。以前からこの路線に興味は有りましたのでとても良い経験になりました。
運賃は片道1700円でした。営業距離は約95キロでして、東京駅からだとどの辺りかなと調べて見ると小田原駅の少し先と同じような距離感でした。東京と小田原駅だとJR運賃は1520円なのでそれを考えるともっと価格をアップしても良さそうな気さえします。この運賃で良く頑張っているなと思いましたし、この距離のローカル線旅を楽しむには安いくらいだと思いました。
こちらは秋田内陸縦貫鉄道側の角館駅です。角館自体が観光地なので駅も立派に整ってます。
こちらはJR側の角館駅です。この時には東北新幹線が地震の影響で途中が不通になってた影響で秋田新幹線に関しては盛岡と秋田駅間で運転となってました。Suica改札が有りますが新幹線客しか利用出来ません。この辺りの在来線はJR東日本とはいえ切符購入が必要です。
駅前ロータリーはこんな感じです。久しぶりに来ましたが雰囲気は変わって無いですね。
と言う事で秋田内陸縦貫鉄道を完乗して列車旅を楽しんだ後は角館駅周辺を散策しますがその様子は次回で。
一連の様子は動画にもしてますので合わせてご参考下さい。